人の愛し方というのは十人十色とは良く言ったもので、千差万別、人の数だけその形がある。
主人公は三度の服役を終えた世間で言う”つまはじき”の男。
そして、同じく”つまはじき”の重度脳性麻痺の女。
彼らの愛は至ってシンプルで余計な飾りが無いだけに常に装飾に塗れた俗人には到底理解が出来ない。
恐らく、主人公の二人はつまはじきな人生を送ってきたばかりに
世俗の愛と言うものを経験することの無い人生を送っていたからこそ、
二人惹かれあい素直に愛を表現することにより、周囲の俗人から更に否定されなければならなかったのだろう。
前科のある男と重度障害のある女。
彼らは偶然に出会い、お互いに素直に惹かれあった。
そのことが罪になるのだとしたら、という先進国に住む我々の価値観を根底から覆す何とも恐ろしい作品である。
今回も実は韓国映画の紹介になるが、何せ最近は響く映画と言えば、どうにも韓国映画に惹かれてしまう。
やはり皆、本気で創っているのが拒絶し難く素直に評価せざるを得ない。
この脳性麻痺の女を演じたムン・ソリという女優。
この役を演ずる迄に実際の脳性麻痺の人間を寝食を共にし、本当成りきってしまった。
昨今、視聴率を取るため、スポンサードの顔色を伺うため”だけ”にアイドルを使って
似非障害者ドラマを頻発し続ける日本のテレビ局に物申したい。
ただ、人を好きになってしまうと言う生理現象は一体どういうことなのか。
あなた達の言う障害とは一体何なのか―。


