さて、皆さまご無沙汰しています。 筆不精な私が時折書かせてもらっているこのページも気がつくともう17回目となりました。今回は鮨屋に行く目的の一つとして多くの方が期待しているであろう会話について少しお話してみたいとおもいます。一部のチェーン系のお寿司店と回転寿司屋を除いては、お寿司屋さんでの会話のやりとりというものは多かれ少なかれ必ずあるものです。
もちろん通い始めのころは注文するだけだったりもしますが、ちょいと馴染みになってきますと、だんだんと世間話やついついお酒の勢いで人様に普段話さないような立ち入った話まで板前には話してしまう方もいますね。で、このお客とのやりとりってえのがやはり鮨屋の板前として非常に大変な部分でもあるとおもいます。もちろんいくら内輪で嫌なことがあってもお客の前では平然とにこにこしているのは当然ですし、なにより会話でお客をいい気分にさせて帰らせないといくら旨い寿司を提供しても次にはつながりません。
お客の方も鮨屋慣れした方などは心得ていてただ褒め殺したからといって喜んでくれるわけでもなく、あげたりさげたり、くすぐったりと巧みな話術が問われます。ニュース、スポーツなどのメインな部分は知っておくべきですし、できればちょっとした芸能情報なんかもかいつまんでおきたいものです。一番無難なのは魚の話しなんですが、これもなまじっか本から得た知識だけ披露してもよく釣に行くお客の方がよっぽど詳しかったなんてのは良くあることでやはり板前として一生勉強なわけでありますな。
そういう意味ではスナックとお寿司屋、売るものが違えどそのカウンターに立つ主人の人柄が大変重要になってくるという点においては良く似た商売でして、手前共なんかは全く他店と差のつけられないアルコールのみで商売してきりもみしているスナックのママなんかは本当に尊敬に値します。私個人でいえばこの分野はまだまだ未熟なほうでして、やっとこさ技術が追い付いてきたかなといったところ。まあ会話の旨い先輩方は、年齢を重ねれば自然と身につくよと言ってますが横からみていてどうも昔からできていた風で口惜しいものです。


