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今年も残すところあと幾日となりました。飲食店にとって一番大切な年末商戦も今年は大コケで幕を閉じる事になるとは。まあ暗い話は市場内と同業者だけにしておいてと。
今回のトピックはよいよ本番の鰤(ブリ)です。 出生魚で縁起をかつぐ意味を込めて土地によっては年越しにはかかせない魚ですが、実際にブリと呼べる大きさになると8キロ以上とほとんど御家庭で手に負えない大きさなので実際に出回っているのはハマチということになります。
養殖物が最もシェアを占めている魚でありまして、生育過程や飼育方法なども非常に進化を遂げており、種子島、香川産の一定のブランド物は下手な天然ものよりも高値がつくほどです。
でもやはりこの時期の寒ブリに関しては富山、新潟界隈の漁港で上がってくる天然ものが断然最高に美味しいです。もともと温暖系の回遊魚であるこの魚が日本海を北上してここら辺の漁港を南下中に沢山の餌を蓄えて脂も乗り美味しくなるわけです。しかし最近は温暖化も影響してかその漁港域も北へと拡大して行っているそうですが。 お店で注文したときの天然物と養殖物の見分け方は簡単で天然物の切り身は茶褐色で少々血も混じっているもので、養殖物は綺麗な肌色をしています。
個人的にお薦めのブリ料理はブリシャブです。調理方法は至って簡単で、普段のお刺身より薄く切ったブリの身を沸騰した出汁に酒を少々落としてあとはシャブシャブ。お好みの野菜と合わせて、ポン酢がゴマダレ(刻みネギ、七味唐辛子入れる)で召し上がってください。寒い夜にはぴったりの酒のアテに。
余談ですが筆者は天然ブリを下ろしていた際口からハリセンボン(水族館で人気のフグ科の魚)が出てきました。 笑ってその場は過ごしましたが良く考えたら、10キロ級のブリが泳ぐ海域に主に南国生息ハリセンボンが泳いでいる事自体いかに海の生態が変わってきているか。 20年後に熱帯魚が北海道で泳ぐという話、まんざら大袈裟な悲観論じゃなさそうですよ。


