【特別講義】帰ってきたHouse/Techno DJ論 第2回 スランプの克服

はい、皆様こんにちはDee-Sです。

「帰ってきたHouse/Techno DJ論」という形でお届けしている【特別講義】のセカンドシーズンは皆があまり口にしない精神論やDJとしての心構えが中心となります。人によってはホントに受け入れられない箇所も有るかと思われますので、話半分でしまっておくのが良いかも知れません。

さて、第2回は「スランプの克服」

調子が良い時、悪い時は周期的に襲ってきます。勿論、精神状態を常にフラットにしておくというのは人として理想ですが音楽をクリエイトする立場である以上、まず不可能。そして完璧主義を追求するDJ/アーティストは尚更の事です。筆者の私もDJでゴハンを食べていた時期は本当にこのスランプ克服方法をあみ出すのに苦労し、スランプ時期にマトモに人とも会う事が出来なかったりメシが喉を通らないなんて事もしばしば。では何故、人はスランプに陥るのか?とりあえずリストアップしてみましょう。

1.自分のプレイスタイルに疑問を持ち始めるようになった。
2.自分の気に入る曲が全くリリースされない
3.自分の思い通りにmixが出来ない。
4.自分のDJでダンスフロアのコントロールが思い通りに出来ない。

ざっとこんなものでしょうかね?

1.について。まずコレはDJである以上、必ず何年周期で襲ってきます。理由の殆どはトレンドに執着するあまり、次のトレンドの波がやってきた時に自身が対応できていない時期ですね。筆者も若い時に相当悩んだのですが、この解決方法は意外と簡単で、常に雑食主義でいれば良いだけ。そもそもトレンドばかりを追いかけていたら自分の個性なんて何処で見出せば良いのか分からなくなるし、過去の資産が台無しになり多額の投資を強いられる結果になるので音楽との距離感は常にフラットで居る事が大切です。

2.についても1.で説明した内容と重複するのですが、コレは特定のジャンルに固執した結果、次のトレンドが来た時に自身が受け入れきれていない時の精神状態です。1.と非常に似た症状ですが、残念ながら2.の状態は結構重症ですので、こういう時期は敢えてアウェーのパーティーで少し遊んでリハビリをするか、全く音楽を聴かない時期を作るという少々荒治療が必要です。音楽好きが突然それまで聴いていた音楽を聴かなくなる生活を長期的に続けると、今度は不思議なもので自分が好きな音楽が聴きたくなる衝動にかられます。レギュラーでパーティーをしているDJには残酷な話かもしれませんが、良い音楽を提供できなくなったと思ったら潔く休養するのも勇気です。筆者もこの経験が有るので・・・。イマイチな音楽を継続して提供してマイナスイメージが常に付きまとう位なら、モチベーションが上がっている時期に再開した方がマシ。

3.は完璧主義者特有の悩み。聴けばそんなに悪くないのに気が付けば自分自身でダメだしをしている。コレばかりは本当に悩みモノで、主に外タレのMixを聴きまくっている人に多く見られる症状です。ぶっちゃけMixCDやネットで出回るMixは本当に素晴らしいのですが、純粋なDJ Playなんてほんの一握り。9割はProToolsで編集しているんだから完璧なのは当たり前ですし、そんなプレイが現場でも出来るかと言ったら絶対にムリ。なので自分自身にダメ出しせず、自信を持ってありのままの自分を常に押し出していけば、結果は後からついてきます。考えすぎは厳禁ですよ!!

4.は本当にケースバイケース。常に自分の思い通りにいかない事も有るし、思わぬタイミングでドカンとクラウドが弾ける事も有るし、こればかりは場数を踏むほど分からなくなる現象。結論は3.と同様にあまり考えすぎない事。人間が他人を100%コントロール出来ると思う方が不自然な考えだし、クラウドを見過ぎて自分の選曲が出来なくなったらこれまたマイナスでしょ。あと、展開を事前に組み過ぎずに現場の空気をある程度感じながらプレイすれば大丈夫。別に必要以上に媚びる事も無いんだし、バランス感覚さえ常に気にしていれば自然と時は過ぎていくでしょう(笑)

あと、外タレだってスランプは有るという事で自分を慰めながら頑張りましょう。Sashaだって交通事故にあってから3年くらいはスランプを克服できませんでしたし、Laurent Garnierも耳の病気にかかった時は引退も考えた位なんですから。

それではまた次回♪