【topics】drumatrix mag choice album of the year 2011

皆様こんにちはDee-Sです。

さて2011年は皆様、ダンスミュージック寄りのアルバムって結局のところ何枚買いましたか?デジタルで買えるご時世ですから、アルバムを購入する機会も以前に比べて相当減ったとは思うのですが、今年はシングルもさることながら素晴らしいアルバムにも恵まれた豊作だったのではないでしょうか?まぁ、おおかたのメディアではJames Blake – James Blake大絶賛という流れだと容易に推測できるので、捻くれ者の私、Dee-Sが独断と偏見で3枚をチョイス、いずれも素晴らしい作品ですので、もし手に入るようでしたら今からでもチェックして頂ければ幸い。

 

・Com Truise – Garactic Melt

もう名前を見て完全にフザケてるな、とか思いましたけど音もPVも見て納得。物凄く薄い需要を確実に掴んでくる徹底ぶりには筆者の私、完全に虜になりました。映画”Tron Legacy”でもremix参加している彼、何が薄い需要かっていうのが、フォーカスしているラインが1984年から85年辺のSFチックなシンセ音に尽きるんですな。そんな彼はNY出身で現在はNJに在住のデザイナーSeth Haley、自身のスタイルを “Mid-Fi Synth Wave” とか ” Slo Motion Funk”とか言ってるんですが、ナカナカ的を得ている言い回しだなぁ、と感心。全編に渡りインチキめいたSFを彷彿とさせるシンセ使いと、現在進行系とも言うべきビートメイクの意外過ぎる組み合わせ、物凄いセンスを感じました。この後にシングル”Fairlight”やDJ Harveyのプロジェクト”Locussolas”の “Throwdown”をremixして正に今年は躍進の一年だったのではないでしょうか?Youtubeや彼のサイトでも音源及びPVも閲覧出来ますので、気になった方は是非ご覧になって下さい。この徹底したVHSビデオっぽいクオリティ(あわよくばLaserdisc)は通なSFマニアには思わずニンマリ、そしてシンセ・オタクなら彼の徹底した世界観に惚れ込むことは間違いありません。

 

・Almunia – New Moon

昨今のNu Balearic最重要レーベルClaremont 56からデビューしたLeonard CeccantiとGianluca Salvadoliによる新人デュオAlmunia、その才能をレーベルBossのPaul Murphyに買われ、シングル1枚出した後に速攻でリリースされたアルバム “New Moon” は正に2011年を代表する力作。全編に渡りアコースティック、エレクトリックギターをメインにした楽曲構成でバラエティ豊かな仕上がり。PC完結型の楽曲が蔓延るなかで、このような懐かしさと新しさを融合させたオリジナル作品は一種の潔さも感じてしまいます。Vinylは限定300枚重量版プレスで手書きナンバリング入り、そして見開きのジャケットも所有欲をそそるじゃないですか?日本に結構な枚数が入荷していたと思うのですが、速攻でSold Outしちゃいましたね・・・。まぁ、この辺の音楽はデジタルで聴くよりもVinylで聴いたほうが艶のある鳴りをしますし、トランジスタよりも真空管アンプで楽しみたいとか、贅沢なヴィンテージ・サウンドシステムで聴きたいという果てしなきハイファイへの欲望が湧いてしまうんですよ。そして素晴らしいマスタリングとプレスの良さは筆者の私が保証しますので、未だチェックされていないBalearic/Chill Out/Psyche Rock好きには是非その耳で確かめて頂きたいな、と。

・Seahawks – Invisible Sunrise

毎回、ジャケデザインのブッ飛び加減が大好きなSeahawks、2011年終盤にドロップされた今作 “Invisible Sunrise” もズブズブなChill Outで、目を閉じて耳を澄ませばホラ・・・現実社会に戻って来れない・・・という。一体、彼らみたいな世界観って、どんな環境に身を置くことで出す事が出来るのだろう?幼少期に聴いていた音楽を本人達に伺ってみたいんだけど、恐らくマトモじゃないと思うんです(笑)とにかく煙い、そして全編に渡って感じられる蜃気楼サウンドが重力や空間、そして時間をゆっくりと歪めていき、異世界へと誘う事でしょう。ぶっちゃけDiscoという響きだけで「昔の音楽なんて今更聴けんわ」とか言って敬遠する輩も多いと思う。しかしながら今のNu Discoシーンはハッキリ言って単なる懐古主義とは一線を画す先進的なサウンドメイキングと圧倒的な個性の主張、徹底的に追い求めた快楽の果てにたどり着くであろう桃源郷に向かっていると思うのですよ筆者の私は。Nu Disco/Cosmic/Chill Out/Balearicファンは確実に押さえるべきアイテム。Vinylは限定500枚と割とプレス枚数が多いのですが、「いや、まだ大丈夫でしょ」なんて安心して放置していたら確実に無くなるパターンなので、是非店頭で見かけたら速攻押さえておきましょう。

 

それでは☆