【topics】drumatrixx mag award 2009 part1
はい、皆様こんにちはDee-Sです。さて、2009年は皆様にとってどのような年だったでしょうか?筆者の私、転職という超個人的な環境の変化に伴い、色々とバタバタしてしまったのですがダンスミュージック業界は例年に無いくらいの活況の年だったのではないでしょうか?実はお恥ずかしい話、2009年はあまりのリリース量に圧倒され筆者の私ですら追いかけるのが精一杯という異常事態。基本的に選曲は辛めなんで現場のDJさんと比べても購入量は少ないはずなのに・・・。という事で、2009年を振り返り色々な角度から検証、今回のpart1はNu Discoについて私、Dee-Sが解かり易く噛み砕いてご説明致します。
■今年最も注目された音楽 Nu Disco■
drumatrixx magを定期的に購読されている方なら耳にタコが出来るわ!というクレームが出そうですが、何と言っても今年はNu Disco躍進の年でありました。日本のリスナーは未だ人口少なめですけど、徐々にこの音楽はHard Diggerの心を確実に掴んでいるように思えます。皆様はチェックしているか不明ですが、このNu DiscoはMOS、Hed Kandi、Azuliという商業レーベルでもコンピレーションが出てしまう位、マーケットも無視できない存在となってきております。それに、Nu Discoという世界は曖昧かつ複合要素の集合体である為、カテゴライズしにくい状況がプラス作用として動いている、そんな気がしてなりません。
ざっくりではありますがNu Discoという世界は下記の複合体という事ではないでしょうか?
・過去のdisco音源をre-edit / mash up したオーソドックスな Disco
・Lindstrom & Prins Thomasに代表されるFull Pupp 出身の Nordic Disco
・Mark E、Eddie C、6th Borough Project辺りから派生した Slow Mo' Boogie
・Still Going、LCD Soundsystem等DFA出身のアーティストが進化させた Disco Punk
・Smith & MuddやA Mountain Of One辺りが提唱する Neo Balearic
・Faze Actionに代表される96年位にブームとなったNu House revival
・Eskimo、Nang、Flexxレーベルが全面に押し出しているSynth Disco
・Italiaの雄、Danielle BaldelliがルーツとされるCosmic
この全てを自分のスタイルに取り入れて表現する、というのがNu Discoというざっくりとした形なのかも知れません。そしてre-edit / mash upにも微妙な新解釈が生まれ、所謂Disco、Funk、Garage Classicsでは飽き足らず、AOR、UK Rock、はたまたProgressive Rock、Rave ClassicsなんかもOKというフリーダムっぷりw これでは素人さんは敷居の高い音楽だし、DJもHard Diggerでないと上手く表現出来ない。でも裏を返せば自分の履歴書が直ぐ形になる素晴らしい世界、だって直ぐに新解釈が生まれれば未来は明るい音楽だし、明確なルールなんてのがそもそも無い。mixするも良し、垂れ流すも良しという世界。
言うなればNu Discoが向かう未来とは「原点回帰」なのかなぁ、テクノロジーは進化したけどDJの根本的な要素は全く変わっていないし、今のClick / Minimal が向かう方向とは明らかに逆行している感は否めないけど、より感情に訴えかけようとしていたり音楽的な方向を求めているのかもしれませんね、この世界は。だって、PC全盛の時代に未だにオープンリールでエディットしている連中がゴロゴロ居るんですよね。多分、Ableton Live! やPro Toolsで楽曲製作に勤しむ日本人クリエイターはビックリするかもしれませんが・・・。
そんな訳で、drumatrixx mag award 2009 part1 は「じゃあ、Nu Discoって何よ?」からスタートしました。次回は、そのNu Discoシーンで起きた2009年の流れを詳しく紹介していこうと思っております。お楽しみに!
