2008年 今年の漢字は「変」という事で

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今回の時事正論は日本漢字能力検定協会が毎年清水寺で発表する「今年の漢字」について。12日に発表された今年の漢字は「変」。貫主の森 清範さん曰く「アメリカ次期大統領のオバマ氏のスローガン【change】が大きく影響された」と。また、閉塞した世の中を変えて欲しいという国民の願いも込められているとの事。2位以下には「金」「落」「乱」「高」と昨今の経済危機を連想する字がランクイン。正に2008年は今まで経験した事の無い激動の年であった。

筆者の私はこの「今年の漢字」は凄く興味が有る。というのも国民が日々感じてきた事が漢字一文字で明快になるからだ。因みに昨年は「偽」で所謂食品偽装問題がクローズアップされ、毎日の食卓に並ぶ食材が偽装されていた事が次々と判明し、何を信じたら良いのかという不安感が国民全体に拡がったという「国民心理」が容易に掴めるから、ある種のマーケティング・データとして利用が出来る。そして面白いのは今年の「変」。何だか国民全体に少々「やけくそ感」があるのかも知れない。

というのも、この「変」を選んだ国民は恐らく自身の手で変革が出来るとは誰一人感じていない筈で、もはや神頼み的な心理が伺える。国民の多くは組織の中で働き、会社の都合の良い様にコキ使われ、上がらない給料に我慢し歴代最高益を計上しても給与には反映されず、挙句の果てには金融危機で気が付けばリストラ対象者or会社がぶっ飛んで失業者、さすがにやりきれない気持ちでいっぱいだろう。そのくせ会社の方向性を指揮する取締役や役職者は一番経営責任を問われる筈なのに誰も責任追及すらしない・・・。そりゃやけくそ感にもなりますわな。

因みに筆者の私が選ぶ今年の漢字はズバリ「踊」である。この漢字を選んだ最大の理由は、投資銀行、証券、不動産、マスコミが結託しバーチャルマネーゲームを繰り返し行い、あたかも景気が良い様に演出してきたバブルが崩壊し、投資家、経営者、従業員等が見事に踊らされた事に全人類が気付かされたという点に尽きる。読者の皆様は2008年の漢字一文字は一体何でしょうか?