毎度どうも。Dee-Sです。

いやはや、非常に残念でなりません。UK大手のインディペンデント・ディストリビューター2社が2007年11月に立て続けに倒産。amato、IntergrooveUKがインターネット普及後の音楽流通革命の荒波に飲まれてしまった格好となりました。これはアナログ派の筆者にとっては本当に大ニュースで、これから先のアナログ流通は格段に減少するのは必至。

というのも、何で倒産しちゃったの?って疑問が湧くと思いますが主な理由は下記の通り。

1.mp3データ流通が市場の30%辺りを占め、アナログが以前より売れなくなった。

2.2003年以降のダンスミュージック・ショック以降、リスナーの減少。

3.ディストリビューターを通さず、自由にレーベルが直接ショップと契約するようになった。

1.に関しては「え?それでもまだ60%~70%はアナログ売り上げなの?」と正直思いました。今ではクラブの95%はCDJを設置しているし、私の周りでもアナログ派はごく少数(abstract loungeのresidentは全員アナログです)。消費者にとってはこのデータ流通はお手ごろ価格で曲を購入出来ますし、部屋は狭くならないし、Gigの時は荷物は少なくとっても便利。しかもダンスミュージックのサイクルは今でも恐ろしいスピードで進化しているのでアナログを買っていたら正直生活が出来ない・・・。そしてCDJの性能がココ何年かの間で進化しターンテーブル並の使いやすさになった事が大きな理由だと思います。

2.はこのブログを定期的に読んでいらっしゃる有りがたいユーザーは「ダンスミュージック・ショック」という単語を見るのは初めてではないハズ。そうなんです。2003年は何とアナログ全盛期の2000年から比較して何と売上高3分の1以下という記録的音楽不況に見舞われた年。この時期は新興レーベルから老舗レーベルまでバタバタと経営が傾き大量倒産したのです。丁度ヨーロッパではマーケットの主流がProgressive→Electroへ衣替えし始めた時期で、なおかつp2pで違法なmp3取引(win mx、kazaa、limewire等)で皆が曲を買わなくなっていた頃ではないでしょうか?そして、ダンスミュージックを聴いて育ってきた所謂中年層が音楽を徐々に聴かなくなってしまってリスナーが減ったのは言うまでもないでしょう。ココ日本では長引く不況と若いコ達のケータイ代の増加が財布を逼迫したのかなぁ・・・。ipodの爆発的な売り上げ前はヘッドホンをしている若いコが本当に減少していて(通勤中に人間観察してました。)気が付けば正面に座っているほぼ全員が携帯の画面をにらめっこ。当時は異様な光景でしたが今となっては普通の光景になってしまったのは筆者の感覚が麻痺してきたんだと思いますね。

3.は音楽に限らず流通業界全体で起こった革命で、分かりやすい例はAmazon。日本では出版物(雑誌、書籍、小説など)はTOHANや日本出版販売がディストリビューターにあたる存在で、そのディストリビューターがコンビニや書店に捌く言わば「問屋」。その問屋を通さず出版社から直接商品を仕入れたのがAmazon。もうお分かりですね?

■昔の流通■

レーベル → ディストリビューター → ショップ → 消費者

■今の流通■

レーベル → ショップ → 消費者

この様にディストリビューターを抜く事で中間マージンは発生せずにショップの売り上げが伸びる仕組みになります。この「中抜き」で儲けていたディストリビューターは、この流通革命の際にショップに仕入れ業務全般を奪われてしまったのです。レーベルもまたdistributerを通さずショップと直接交渉が出来る様になったのでdistributerに卸す価格より上乗せして販売出来るのでショップ、レーベル間はお互いにメリットが発生し、一人泣きを見る存在となったのはdistributer。時代の波とは恐ろしいもので、この状況を促進したのは紛れも無くインターネットだと断言できます。

※追記:現在ではデジタル・ディストリビューターが居るため、従来の流通とほぼ変わらないレーベルも有。

しかし、ココ日本は未だdistributerに依存した仕入れをしているので、この先どうなる事やら・・・。筆者が個人的に愛して止まないレーベルはこの2社が主要取引先なのに(泣)

それでは♪